日本への恩返し 商標編

北京本部(Dragon IP)の商標部から皆様へ

 日本のクライアントの立場から物事を考え、
 日本のクライアントが希望する権利を取得し、
 日本のクライアントの権益を守り、
 そして商標業務を通じた日本への恩返しを実現します。

弊所の沿革

 弊所は、1998年に設立された中国特許事務所です。創設者である郝慶芬(所長)は、中国専利法の起草作業に参加するとともに、中国国家知識産権局の実用新案審査部の部長などを歴任しました。専利法を起草する際、国家知識産権局は、局内の審査官を世界中の先進国の特許庁に送り、日本を含む先進国の特許制度を勉強させるようにしました。弊所の所長は、その一員として日本特許庁で勉強しました。そして、日本で勉強した日本の特許制度を中国に持ち帰り、その起草作業を行いました。このため、日本の特許制度は、中国専利法の母親の一人と言っても過言ではありません。
 弊所は、設立当初から「日本への恩返し」を事務所の理念の一つとして、主に日本のクライアントに15年間、中国知財サービスを提供してきました。 

 

わたし(傅)の経歴

 私は、傅 文浩(フ ブンコウ)と申します。2003年に日本の京都に留学しました。高校を卒業したばかりの19歳でした。日本で日本語を学び、推薦で日本の大学で法律を勉強したのち、大阪大学大学院で知的財産権法を学びました。2011年、大学院を卒業してから、中国に帰国しました。
 優しい学校の先生、バイト先の店長、大家さん、そして友達になってくれた友人たちなど皆は、親切で、すごくいい方たちでした。私に日本語、日本の文化、日本人の考え方、やり方を教えてくれました。本当に心から感謝しています。
 卒業が近づいた頃からずっと、どのようにして日本へ恩返しができるのかを考えていました。私には、大学院の卒業時、日本での留学経験、日本で学んだ知財の知識しかありませんでした。このため、その知識を通じて日本に恩返しをすることを考え、同じ理念を持つ銀龍という事務所を選び、日本のクライアントの商標業務を代理する仕事を就きました。

学歴:
 法学修士
 大阪大学大学院法学研究科知財プログラム修了
職歴:
 2011年から商標代理人として弊所に所属
使用言語:日本語、英語、中国語

  部長である呂の経験と私の日本語能力および中国商標知識を生かして、日本の皆様に最善の商標に関する代理サービスをご提供し、日本への恩返しをしたいと思います。


 

高院(上告)で審決を覆そう!

 まず、中国当局、例えば、商標で言うと商標局の登録査定、商標評審委員会の各審決を覆すことは、非常に難しいという状況です。その難しさを実感していただくために、私は下記の統計をしました。ご覧ください。



 この表は、外国企業または自然人が中国商標評審委員会を相手に起こした訴訟の統計です。統計が示すように、中国の裁判において政府当局の行政判断を覆すことは非常に難しいです。特に高院への上告事件は、件数が少ない中、上訴人の勝率が0%の年もあります。
 昨年度、弊所には、日本のクライアントを代理した異議申立ての事件において、審判、一審において敗訴しましたが、高院で審決と一審の判決を覆すことができた事件がありました。
 中院:北京市中級人民法院
 高院:北京市高級人民法院

 

中院で権利を守ろう!

 昨年、日本のある有名な大手自動車関連用品メーカの商標権の侵害が発見され、権利侵害の民事訴訟が天津の裁判所に提起されました(この民事訴訟の代理は弊所ではありません)。
 その民事訴訟と同時に、侵害商標が公告されていることも発覚しました。このメーカは、侵害商標の登録を阻止するため、異議申立ての依頼を弊所に行いました。商標局へのその異議申立ての理由は認められませんでした。依頼人であるそのメーカは、商標評審委員会に不服審判を請求しました。
 その審判請求とほぼ同時に、天津での民事訴訟も二審に進みました。一審では依頼人の主張が認められましたが、上告審では権利侵害商標の出願に対する異議申立ての審判が進行中であることを理由に、審決を待って本件を審理するとして訴訟が中止されました。換言すれば、裁判所は、依頼人が審決で勝てば訴訟も勝たせるが、審判で負ければ訴訟でも負けると言っているということです。
 つまり、審判の結果が民事訴訟の勝敗に大きく影響を与え、肝心なポイントになっていました。
 本件の重要性が極めて高いことから、本件の担当者、商標部の部長だけでなく、弊所の所長も含めて何度も社内で検討を行いました。依頼人との電話会議も数多く行いました。依頼人とともに商標評審委員会に訪問し、事件の説明を行いました。
 努力の結果、審判で勝つことができました。一方で、権利侵害者は審決を不服とし、訴訟を提起しました。一審の裁判所は、依頼人の主張を支持し、今までの私たちの主張をしっかりと認めてくれました。現在、権利侵害者は、一審の判決に対して上告をしていません。
 それにより、天津での民事訴訟において、依頼人は、審決および判決を通じて、勝訴しました。
 上記事件は、日本でも報道されていました。また、依頼人は、中国商標評審委員会へ感謝の旗を贈りました。その旗を贈呈する際の写真は、商標評審委員会のホームページにトピックスとして掲載されています。

権利侵害商標が登録されても無効にしよう!

 また、上述の依頼人の社名が国際的に有名であることから、知名度に便乗しようとする者がたくさんいます。昨年度は、下記のような無効審判事件について、審決がありました。
 権利侵害商標は、依頼人の商標においてデザインが施されている頭文字のみが共通する英文商標です。商標の外観、称呼、観念が異なり、需要者の通常の注意力で両者を混同するおそれがないため、類似商品における類似商標ではありません。
 その一方、依頼者の商標の一部と少なくとも類似しているので、依頼者の知名度を利用していることは明らかでした。馳名商標を主張することもできますが、馳名商標制度が濫用されたことから、現在、裁判所は馳名商標の認定にとても慎重であり、それを使うことは困難な状況にありました。そこで、その他の有力な主張が必要になっていました。
 検討の結果、当該頭文字はデザインが施されたものであったため、著作権侵害を中心に据えました。そして、4年1ヶ月の歳月を経て、依頼人は無効審決を勝ち取ることができました。
 ところが、無効審判で負けた相手は、審決に不服し、提訴しました。弊所は、依頼人を代理して一審で勝訴しました。
 現在、当該事件は、高院で審理中です。
 
 弊所は、このように、複雑な事件において勝訴し、日本のクライアントの権利を守り、日本へ恩返しをコツコツと実現しております。
 
 そして、近頃、日本のクライアントから商標に関するご質問をお受けする機会が増えてきたことから、日本部に商標専門の窓口を設け、皆様からいただいたご質問について、中国商標代理人が日本語でタイムリーにお答えできるという体勢をとることにいたしました。
 

 いただいたご質問には無料でお答えしております。

 
 商標Email窓口:jpdepartment@dragonip.com(傅 文浩担当)
 電話窓口:(86)-010-62225434(日本部直通)

 
 皆様からのご質問などをお待ちしております。

 また、こちらに中国商標出願に関するQ&Aを8つ掲載しております。
 ご参考になれば幸いです。