日本語Nativeの著者の実感
日本語Nativeである『中国語特許明細書を読む。書く。』の著者は、中国留学を経て、『日本人は、中国語を発音するのは難しいが、漢字の一字一字の意味を理解しているので、読解力(リーディングの力)の向上スピードは、欧米人などと比べて、圧倒的に速い』ということを実感しました。
また、中国語は、漢字のみから構成され、その漢字が、所定の「ナラビのRule」にしたがって等間隔で並べられていますが、6年間の中国特許実務を経て、『その「ナラビのRule」はそれほど多くない』ということを実感しました。
■日本人が、技術系(理系)の中国語を学ぶということ
[英語の学習]
1.事前に備えている知識
① 英語に由来するカタカナ単語の意味を知っている
2.学習の流れ:
Step1 文字(アルファベット)を一つずつ学ぶ
Step2 文字の組合せである単語を学ぶ
Step3 単語などの組合せである文の構造を学ぶ
[中国語の学習]
1.事前に備えている知識
① 文字(漢字)およびその意味を知っている
② 文字の組合せである単語は、ある程度日本語と同じ
日本語と意味が異なる場合でも、漢字は表意文字なので単語の意味を推測が可能
③ 文の構造は、漢文と基本的に同じ
2.学習の流れ:
Step1 簡体字に慣れる
(中国語の漢字である簡体字は、日本の漢字と少し違います)
Step2 単語などの組合せである文の構造(ナラビのRule)に慣れる
外国語の学習において、日本人の場合、英語を「学ぶ」とすれば、中国語は「慣れる」というイメージになります。
さらに、技術系の中国語(理系の中国語)には、次のような特徴があります。
① 感情表現がない
② 使用される形容詞の種類が非常に少ない
このため、覚えるべきことが少なくて済みます。
■中国語Claim -100万文字- の実感
漢字がわかる日本人だからこそ、まずは技術系、理系の中国語に触れてみて欲しい。