銀 龍 物 語 Epi.20 忘れがたい記憶

出願第1部
責任者 許慧
                 
 

 わたしは、これまでの15年、銀龍と一緒に成長してきました。銀龍は今では300名に迫る大規模事務所に成長しましたが、わたしの入所当時、所員数は20数名の小規模事務所でした。そのときのわたしは、この業界についても何もしらない新卒でしたが、今では渉外案件の所内事務を担当する部門のりっぱな責任者になりました。

 銀龍での5000日の日々を振り返ると、感謝をしなけばならないたくさんの方々がおり、また楽しかったこともたくさんあり、ここでいくつかの事柄を振り返ってみたいと思います。

1.忘れがたい師匠
 入所当時、新卒だったわたしは、光栄なことに、於毓楨先生の部門に配属されました。於毓楨先生は、国家知識産権局PCT部門の部長の経験があり、中国専利法の制定、改正にも参加され、PCT国際出願および中国国内段階移行に関する著名な専門家でした。

 於毓楨先生はこの業界の「権威」であった一方、わたしは業界についても何もしらない「ひよっこ」でしたが、様々なことを熱心に教えていただきました。

 専門知識から仕事の習慣まで、人の処世から職場規則まで、於毓楨先生から言葉と行動を通じて教えていただき、わたしのこの業界における最初の根幹になっただけでなく、よい仕事習慣を学ぶことができ、また、厳しい仕事態度、細部まで確認する態度、緻密なプロセスがこの仕事の重要ポイントであることを学びました。

2.忘れがたいバドミントン団体戦
 小学校に上がる前に卓球を習い始め、大学卒業後に引退した卓球スポーツ選手のわたしは、数え切れないほどの試合を経験し、ある試合は自分の前途に大きな影響を与え、ある試合は団体としての栄誉に関係しましたが、唯一、記憶が色あせず真新しいままの試合があります。それは、銀龍の同僚たちと参加した、専利代理人協会主催のバドミントン団体戦です。

 所員の健康や体力の維持のため、銀龍では7年前からバドミントンクラブの活動を行っていますが、毎週、スポーツ好きのメンバが集まって熱心に羽を追っています。メンバはみな、ベテラン所員の馬鉄軍博士からラケットの握り方から教えてもらいました。どのような気象条件であっても毎週火曜日の練習が開催されております。

 練習の過程において、スポーツ魂を鍛えるだけでなく、メンバ間で互いに感情を通わせています。バドミントン団体戦の前には、みんなで戦略研究会を開催し、試合中はメンバに大声で「加油!!」を送り、試合後はみんなで飲み、勝利を祝いました。バドミントンクラブは友愛と団結にあふれたクラブですが、参加してみたくなりませんか?

3.忘れがたい表彰式
 今年の所内年次大会の際、特別な表彰がありました。銀龍のリーダは、財務部門の“蘇お姉さん”(蘇健)に「終身成就賞」を付与しました。“蘇お姉さん”は、銀龍を定年退職した最初の所員であり、銀龍の成立、発展、拡大の過程を目にしてきただけでなく、自らの青春を銀龍とともに過ごしてきたのだと思います。

 董事長の郝が台上でお祝いの言葉を述べている際、わたしを含む多くの所員が熱烈なお祝いの声を“蘇お姉さん”にかけるとと同時に、わたしたちは自らと銀龍とが一緒に経験してきた思い出を振り返りました。多くのベテラン所員は涙をこらえきれませんでした。

 総経理の許静と雑談したときのことを思い出しました。そのときの話題は「今の中国で、転職せずに一社だけで仕事をし続けることはできるのか?」というものでした。許静が次のように言っていたことをはっきりと覚えています。

 「所員全員が銀龍で安心して仕事をできるようにするために、私はみんなが楽しく努力できることを考えるとともに、銀龍を継続的に発展させ、青春の一部を銀龍にささげる『銀龍人』の次世代の者たちの育成も十分に考えていかなければならない。」

 今回は、体育会系のわたしからの物語でしたが、物語をお読みいただき、あなたも銀龍を愛せそうですか?


                                 以上
                    (銀龍物語Epi.20  おしまい)